近畿ブロック浄土宗青年会 第34回総会・第45回研修会

5月17日、奈良ロイヤルホテルにて近畿ブロック浄土宗青年会の第34回総会ならびに第45回研修会が開催されました。

総会では第17期の事業報告と決算報告が承認されました。続いて第18期の役員が選出され、事業計画と予算案が承認されました。清水新理事長の下、「和合 ~念佛を通じて心穏やかに~」をテーマにした活動への期待が膨らみました。

研修会では約150名もの出席者が、真剣に講演に耳を傾けました。

【研修 1】株式会社公益社 古内耕太郎 社長 ・ 宇屋貴 氏 『葬儀とグリーフケア』

近畿地方を中心とする葬儀社である公益社様から、葬儀の現場についてご講演頂きました。死後一定期間、生前の姿を維持させるエンバーミングという遺体処理技術の紹介では、その有意義性と今後増加が見込まれるとの説明がありました。また、現在の葬儀事情とグリーフケアについての説明と、さらに葬儀の場面に見られる遺族から僧侶へのクレーム事例の解説がありました。私たち僧侶が自省すると同時に、今後の葬儀の在り方について僧侶と葬儀社ならびに遺族が共に考えて行く必要性を痛感しました。

【研修 2】宮城教区 西光寺副住職 樋口伸生 師 『震災の中の心のふれあい』

東日本大震災で甚大な被害を受けた石巻市 西光寺の樋口上人が、大震災の生々しい体験を涙ながらに語ってくださいました。避難所生活の中、日々対面する遺体と遺族に対して僧侶として何が出来るのか、自問自答されている様子が伝わりました。悲しみに打ちひしがれる遺族を前にして、少しでも遺族の悲しみを和らげ、同時に樋口上人自身が納得出来る葬儀・回向の在り方を考え続けた結果、和訳のお経という結論を導き出されました。和訳のお経を遺族と一緒に唱えることで、「倶会一処 ~極楽浄土での再会~」を分かち合う大切さを力強くお伝えくださいました。

【研修 3】上方講談師 旭堂南海 師 『平家物語外伝 ~法然上人と熊谷直実~』

上方講談師として多方面で活躍中の旭堂南海師が、巧みな話術で法然上人と熊谷直実の物語を講談してくださいました。源平の争乱の中、熊谷直実の奮闘と、やがて法然上人に救いを求める場面を一気呵成語ながらドラマチックに語ってくださいました。最後の研修ということで聴衆に疲労感が漂う中、それを吹き飛ばすパワーとユーモアで、時間を忘れて講談に聞き入りました。