カテゴリー: 研修

  • 全国浄青 第21回全国大会 於 ホテルアソシア静岡

    全国浄青 第21回全国大会 於 ホテルアソシア静岡

    9月2日(火)全国浄土宗青年会全国大会がホテルアソシア静岡にて開催されました。
    奈良浄青からは会員9名が参加しました。

    担当された東海地区浄土宗青年会・浄土宗静岡教区青年会の皆さまのご尽力により、
    全国の同信同行の青年会員が互いに研鑽し、親睦を深める場となり、
    大会テーマである「信機信法〜愚者の自覚を〜」を実感する大会となりました。

    講義① 五郎丸歩 先生
    「日々の努力、夢への近道」

    2015年のラグビーワールドカップにて、一躍時の人となった五郎丸歩氏。ご自身のラグビー人生や強豪南アフリカに勝利するに至った道のりをご講演くださいました。特に冒頭「私は小さい時から特別な力を持っていたわけではなかった」と語られたのが印象的でした。
    また、組織を勝利に導く為に必要な項目として「準備」「多様性」「主体性」「品位」の4つを挙げられましたが、
    いずれも個人やチームを徹底的に分析した結果、導き出されたものだと感じ、浄土宗が重んじる「信機」にも通じているお話だと思いました。
    2019年の日本開催のワールドカップに関して「勝利を目標にするのではなく、勝利を手段としたことでチームは崩壊せず、成功に至った」と語られ、
    その視野の広さに、多くのことを学ばさせて頂きました。

    講義② 三宅晶子 先生
    「罪を犯さずに済んでいる私たちができること」

    はじめに自己紹介動画として、2015年に出場されたプレゼン大会の映像を流されました。
    そこでは三宅晶子氏が受刑者等を雇用する企業の採用支援を行う会社「ヒューマン・コメディ」を設立した動機や経緯が語られていました。
    しかし10年が経った今、創業当時とは全く心境が変わったとおっしゃいました。「出所者たちを社会へおくり出す機能を果たせなかった」という反省から事業方針を転換し『Chance!!』という日本初の受刑者専用求人誌を刊行するに至ったことをお話しされ、当初「過去を価値に変える」をスローガンにしていたことついて「当時の自分は傲慢で、他人の人生を変えられると考えていた」と振り返られました。
    これまでの多様な経験から学んでこられた姿勢が講義全体から感じられました。
    「支援が押し売りになっていないか」「支援する側、される側に無意識の線を引いていないか」「上から目線になっていないか」
    これらの注意喚起の言葉に、受刑者の方に限らず、広く「支援」ということ自体の難しさを考えさせられました。
    我が身を振り返り、繰り返し問うていく大切さは私たち僧侶にも欠かせないものだと思いました。

    講義③ 中川正業 上人
    「かまえて善人にして しかも念仏を修すべし」

    教えを「宝」と表現された中川上人からは、教法を深く信じる「信法」のお姿を学ばさせて頂きました。
    教えの実践をとおして信仰を育み、その信仰を以て布教をするのがわれわれであると、
    浄土宗僧侶のあるべき姿を、種々の提案とともにご教示くださいました。
    浄土宗の教えは、万人に求められていないかもしれない。しかし間違いなく万人救済の教えであるとお話くださり、
    「伝えることから逃げてはいけない」と布教伝道への熱意を以てご教導いただきました。
    また戒についてのお話の中では、トラック運転手の喩えが印象的でした。「危険なものを積んでいる時こそ、気をつけて慎重に運転をするもの」。
    それと同じように、私たちは三毒(貪・瞋・痴)という人を傷つける危険なものを積んでいるのだから、
    「気をつけて運転をする=戒を意識して生きていくこと」は自然なことなんだと実感することができました。

  • 近畿地区浄土宗青年会 第47回総会・第58回研修会 於 南紀白浜マリオットホテル

    近畿地区浄土宗青年会 第47回総会・第58回研修会 於 南紀白浜マリオットホテル

    5月29日(木) 和歌山県南紀白浜マリオットホテルにて近畿ブロック浄土宗青年会の総会ならびに研修会が開催されました。

    奈良浄青からは会員12名が参加しました。
    総会では前年度事業報告・会計決算報告がなされ、続いて令和7年度の事業計画案、予算案が承認されました。

    研修会では、3名の先生のご講義を拝聴いたしました。

    研修① 山下華朝上人
    『アジアで出会った「祈り」の原点〜浄土宗の教えの可能性〜』

    3年間、仏教国スリランカに滞在し、実際に在家信者の「祈り」の生活に触れて
    感じたことなどを多くの写真と共にご紹介いただきました。
    スリランカの仏教では、戒律の厳しさや教えの伝え方などによって3派に分かれていることや、
    ダルマスクール(日曜学校)で信者たちが体系的に仏教を学んでいることなど興味深く、学びになりました。

    研修② 上野山裕士先生
    『地域共生社会のために「寺院」にできること〜居場所、交流、防災をキーワードに〜』

    摂南大学にて講師を勤められている上野山先生は、専門に学んで来られた福祉制度や
    まちづくりを、現在生まれ育った和歌山で実践的に取り組んでおられるという。
    スウェーデンの事例として「住民と移民が交流するカフェ」が紹介され、
    「拠点は地域のシンボルとなり、愛されるものであるべき」というお言葉が寺院とも通じているように感じ
    印象的でした。

    研修③ 坪井剛先生
    『明治・大正期の知恩院〜浄土宗開宗750年記念大会に至るまで〜』

    佛教大学にて准教授を勤めながら、最近調査された明治・大正期の知恩院周辺の事柄について
    お話しいただきました。神仏分離令に伴う仏教界そして知恩院を取り巻く環境の劇的な変化・財政困窮の事情など
    を詳しく学ぶことができました。特に知恩院御用達各社や篤信者の支援の記録など当時の生の声を知る
    ことができたのは有難く、有意義な時間となりました。

  • 全国浄青 第20回全国大会 於 ホテルメトロポリタン山形

    全国浄青 第20回全国大会 於 ホテルメトロポリタン山形

    8月29日(木)全国浄青主催全国大会がホテルメトロポリタン山形にて行われ、奈良浄青から8名の会員が参加しました。

    台風10号が九州に大きな被害を与え、天候・交通の不安が募る中でしたが、東北地区浄青・山形浄青の皆さまのご尽力により、大変有意義な研修会となりました。ありがとうございました。

    講義① ディスカッション「青年僧の未来」

    安達 俊英 先生

    林田 康順 先生

    予め会員から寄せられた質問にお二人の先生がお答えくださる形式で行われました。法然上人の内面的変化について問うものから、五重相伝のあり様、僧侶のお酒との付き合い方まで、幅広い質問に対し、教学に即した視点から分かりやすくお話くださいました。時に両先生の見解が異なる場面もあり、大変勉強になりました。

    最後に50年後の未来に向けて、「仏教が―ひいてはお念仏が求められる波が必ずやってくる。それまで自信をもって説き続けてほしい。」との激励をいただきました。

    講義② 「寺院解放~アイデアが未来を変える~」

    マッコイ斉藤 先生

    バラエティ番組で多くのヒット企画を生み出されたテレビプロデューサーであるマッコイ斉藤先生は山形県鮭川村のご出身です。エンターテイメントの世界で培われた軽快な話しぶりで大いに会場を沸かせてくださいました。

    番組を制作する上で

    「一行企画」 一行で分かる企画でないと人には伝わらない。

    「ぶれない にげない あきらめない」 自分が面白いと思ったものは周りの意見に惑わされずやりきる。

    人の心に何か伝えるという点で、僧侶と共通したものがあり興味深く聞かせていただきました。

    講義③ 「各地区の未来への取り組み」

    会場ロビーには全国の青年僧が行う未来に向けての取り組みがパネル展示されました。講義③では北海道第一教区湯川寺の筒井章道上人と福井教区善導院の清水良将上人が登壇され、ご自身の活動についてお話くださいました。

    筒井上人は1~6名の小グループに本堂を貸し切りで使っていただく「おひとりさま写経会」を行っておられます。コロナ禍を境に対多数ではなく、個に寄り添うお寺であるべきだと転換をされたことで、仏教に興味はあるがあまり御縁のなかった若年層が集まるお寺となりつつありそうです。

    清水上人は毎日のお勤めのLive配信を実に1600日以上続けておられます。お念仏からはじまる幸せ―読経(お念仏)で幸せになっていく自分の姿を見てもらおうと始められ、数百名の視聴者と一緒にお勤めをされています。日本とインドを行き来する生活の清水上人ですが、いつでも・どこでも・だれでもできるお念仏の素晴らしさを改めて感じさせていただきました。