10月14日(木)今期の実践活動である、防災・減災学習会の第一回研修会として、宮城教区 第三組 照德寺 副住職の中澤宏顕上人を講師にお招きし、「東日本大震災からの復興」と題してお話をいただきました。現地参加とオンライン配信での参加を合わせて11名の会員の参加がありました。
お話は被災された当時のご自身のご体験や、現在に至るまでの復興の状況、また防災の重要性についてと、三部構成になっていました。
始めに①講義目では、震災・大津波が起きた直後の被害状況、特に周辺の町、お寺、檀信徒の被害状況がどの様であったか、また避難時にとった行動、そして避難場所となった小学校体育館での生活など、当時の被害の状況を詳しくお話くださいました。
②講義目は、震災当時の実際の映像をまとめたものを鑑賞しました。
お話を聞いた直後の実際の映像は、より現実的に、かつ身近に当時の震災の恐ろしさが伝わってきて、言葉を失うばかりでした。
③講義目では、今現在に至る被災地の復興の状況をお話いただきました。
被災を受け、御本尊・過去帳の捜索から、長い歳月を掛けた瓦礫撤去、お寺の修復・別院の建立等の課程をお話していただきました。また被災後、自身の生活さえもままならない状況の中、檀信徒の為にお寺の復興も両立して進めていかないといけない、その重圧と苦難、労力は計り知れないものであったと、これまでの苦悩を語ってくださいました。
特に、行政の宗教法人への援助介入がほとんどないことや、近隣寺院同士の協力援助話は、考えさせられるものでした。
現在は被災したご自身の経験をもとに、講演会等でご登壇されながら、また地域のお寺と連携して避難用の食料・避難用品を備蓄する活動の筆頭に立ち、災害時お寺が人々の寄り所となれるようにと日々邁進しておられます。
お話の結びに、現在被災地の人々は、ようやく復興へのスタートラインに立てたような気がすると仰っていました。
今回の防災・減災学習会は、我々のもとにも今後いつ起こるかわからない大災害に備え、その心得と担うべき地域社会への役割について改めて考える、貴重な学習会となりました。


