9月2日(火)全国浄土宗青年会全国大会がホテルアソシア静岡にて開催されました。
奈良浄青からは会員9名が参加しました。
担当された東海地区浄土宗青年会・浄土宗静岡教区青年会の皆さまのご尽力により、
全国の同信同行の青年会員が互いに研鑽し、親睦を深める場となり、
大会テーマである「信機信法〜愚者の自覚を〜」を実感する大会となりました。
講義① 五郎丸歩 先生
「日々の努力、夢への近道」
2015年のラグビーワールドカップにて、一躍時の人となった五郎丸歩氏。ご自身のラグビー人生や強豪南アフリカに勝利するに至った道のりをご講演くださいました。特に冒頭「私は小さい時から特別な力を持っていたわけではなかった」と語られたのが印象的でした。
また、組織を勝利に導く為に必要な項目として「準備」「多様性」「主体性」「品位」の4つを挙げられましたが、
いずれも個人やチームを徹底的に分析した結果、導き出されたものだと感じ、浄土宗が重んじる「信機」にも通じているお話だと思いました。
2019年の日本開催のワールドカップに関して「勝利を目標にするのではなく、勝利を手段としたことでチームは崩壊せず、成功に至った」と語られ、
その視野の広さに、多くのことを学ばさせて頂きました。
講義② 三宅晶子 先生
「罪を犯さずに済んでいる私たちができること」
はじめに自己紹介動画として、2015年に出場されたプレゼン大会の映像を流されました。
そこでは三宅晶子氏が受刑者等を雇用する企業の採用支援を行う会社「ヒューマン・コメディ」を設立した動機や経緯が語られていました。
しかし10年が経った今、創業当時とは全く心境が変わったとおっしゃいました。「出所者たちを社会へおくり出す機能を果たせなかった」という反省から事業方針を転換し『Chance!!』という日本初の受刑者専用求人誌を刊行するに至ったことをお話しされ、当初「過去を価値に変える」をスローガンにしていたことついて「当時の自分は傲慢で、他人の人生を変えられると考えていた」と振り返られました。
これまでの多様な経験から学んでこられた姿勢が講義全体から感じられました。
「支援が押し売りになっていないか」「支援する側、される側に無意識の線を引いていないか」「上から目線になっていないか」
これらの注意喚起の言葉に、受刑者の方に限らず、広く「支援」ということ自体の難しさを考えさせられました。
我が身を振り返り、繰り返し問うていく大切さは私たち僧侶にも欠かせないものだと思いました。
講義③ 中川正業 上人
「かまえて善人にして しかも念仏を修すべし」
教えを「宝」と表現された中川上人からは、教法を深く信じる「信法」のお姿を学ばさせて頂きました。
教えの実践をとおして信仰を育み、その信仰を以て布教をするのがわれわれであると、
浄土宗僧侶のあるべき姿を、種々の提案とともにご教示くださいました。
浄土宗の教えは、万人に求められていないかもしれない。しかし間違いなく万人救済の教えであるとお話くださり、
「伝えることから逃げてはいけない」と布教伝道への熱意を以てご教導いただきました。
また戒についてのお話の中では、トラック運転手の喩えが印象的でした。「危険なものを積んでいる時こそ、気をつけて慎重に運転をするもの」。
それと同じように、私たちは三毒(貪・瞋・痴)という人を傷つける危険なものを積んでいるのだから、
「気をつけて運転をする=戒を意識して生きていくこと」は自然なことなんだと実感することができました。


