青年僧のお話

私の祖父が今年2月4日に行年105歳で亡くなりました。
祖父は住職として75年を超える歳月を過ごさせて頂きました。
そんな祖父から学んだことは数知れずあります。
人として、僧侶として、住職として、いろんな事を学びました。

昨年、平成30年の9月の秋彼岸、祖父が住職であるお寺の彼岸法要の前日に法要の準備をしていたところ祖父が本堂へとやって参りました。
平素より欠かさず勤めている朝夕のお念仏を称える為に本堂にやってきた祖父。
幼い頃から寝食を共にせず生活をしてきた私は本当に久々に祖父との勤行をさせて頂きました。
その日の祖父は摂益文「光明遍照 十方世界 念仏衆生 摂取不捨」という偈文を申し30分のお念仏、そして有縁の方々の彼岸供養をされました。

この摂益文という偈文は阿弥陀様の大慈大悲の御光はあらゆる方向を照らして下さり、お念仏を称える人々を1人をももらす事なく救って下さるという意味であります。
祖父は阿弥陀様を信じただひたすらにお念仏を申していくという姿を孫である私に見せて下さいました。

そんな祖父は12月2日に満104才の誕生日を元気に迎え家族でお祝いをさせて頂きました。
けれど12月13日に体調が優れずに入院しました。
最初に申しましたが2月4日に亡くなったのですが入院中に私が家族でお見舞いに行った時、祖父が私と妻に帰る間際にくれた言葉は
「人生は怠けたらあかん。努力精進しなあかん。僧侶として、住職として、親として、精進しなあかんぞ」という言葉でした。

日々欠かす事なくお念仏を申し、お給仕をしてきた祖父の精進という言葉をお念仏精進する事と頂き今まで以上に励んでいこうと心に決めました。
お浄土で再会させて頂ける日を楽しみに僧侶として住職として親として自分がやるべき事を怠けず何事にも努力精進して行こうと思います。

合 掌

(第五組 八木 國分寺 和田 孝友)